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チン首相 UNOC3に際し、各国首脳と会見

9日、フランス・ニースで開催中の「第3回国連海洋会議(UNOC3)」に出席したファム・ミン・チン首相は、中国の韓正(はんじょん)国家副主席と会見しました。 席上、チン首相は、中国側に対し、鉄道分野での協力を最優先事項として推進するよう提案し、ラオカイ〜ハノイ〜ハイフォン間の鉄道建設について、年内の着工を強く要請しました。また、優遇融資の提供、技術移転、人材育成に関する支援も呼びかけました。

これに対し、韓正副主席は、両党・両国の最高指導者間の共通認識を具体化するため、中国として今後もベトナムと緊密に連携していく考えを表明しました。さらに、戦略的なハイレベル交流の強化、政治的信頼の深化、実質的な協力の推進を通じて、両国民に実益をもたらす方針を強調しました。

同日、チン首相はギリシャのキリアコス・ミツォタキス首相とも会見しました。この中で、チン首相は、農業協力や食料安全保障、船舶隊の発展分野における協力の強化を提案しました。また、両国民の交流や訪問団の往来を促進するため、査証免除協定を含む各種協定の締結を検討するようギリシャ側に要請しました。

また、チン首相は、ミツォタキス首相に対し、EU・ベトナム投資保護協定(EVIPA)の欧州議会による早期批准に向けた支援や、EUによるベトナム産水産物への「イエローカード」解除の後押しを要請しました。

 

他方、スペインのペドロ・サンチェス首相との会見で、チン首相は、EUの中で、最初に戦略的パートナー関係を結んだスペインとの多方面での協力の強化を重視していると述べました。両首脳は、経済・貿易・投資分野がベトナムとスペインの戦略的パートナーシップの中核を成しているとの認識で一致し、今後、二国間の貿易額を80億ドル超に拡大する目標を共有しました。

同日、チン首相は、欧州理事会のアントニオ・コスタ議長との会見や、欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長との短い会見も行いました。これらの席で、ベトナムとEUの関係を「包括的な戦略的パートナーシップ」へと格上げする必要性を強調し、EVIPAの早期批准と、「イエローカード」の解除に向けた取り組みの加速を呼びかけました。

(VOVWORLD) 


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